不動産担保ローンを利用するには?注意点を理解してから借りよう
通常のカードローンは担保は必要ありませんが、貸出限度額は通常300万円、多くても500万円程度しかありません。個人的な生活資金としては十分なのですが、事業資金となるとたとえ500万円でも足りない場合が有ります。そこで金融機関ではそれに対応できるようなローンも用意されています。これは主に法人や個人事業者向けのもので不動産を担保としてその分大きな金額を融資するもので不動産担保ローンと呼ばれているものです。
不動産担保ローンの貸出限度額
この不動産担保ローンは担保を取りますから総量規制の対象外とされていて、年収に関係なく不動産の評価によって借入できる金額が決まります。貸出限度額は金融機関によって違いますがたとえばアイフルの場合には1億円でカードローンとして利用する場合には2000万円までとされています。ですから無担保のカードローンとは比較にならないほどの資金の調達が出来るわけです。ただし利用目的は事業資金と限定されているので誰でも借りられると言う訳ではありません。
金利および返済方法
現在の金利は6.8%~12.0%で返済方法は分割返済でも一括返済でも対応してもらえ、返済期間は最長で10年です。金利は通常のカードローンに比べてそれ程違う訳ではありませんし、長期の分割返済も可能ですので、事業の拡大を考えているような場合で不動産を所有しているのであれば利用を考えても良いでしょう。ただしその不動産に必要な資金分の評価が有ればの話になりますから、日頃から所有している不動産価値には関心を持つようにしましょう。
返済できなければ不動産を失う
注意が必要なのは、返済が出来ない場合には、担保とした不動産は金融機関のものになってしまいます。不動産担保ローンと言うのは一歩間違えば土地家屋を明け渡さなければならないような大変怖いものです。軽々に利用してはいけません。事業展開上一世一代の大勝負と言うときに利用するものです。以前はもっとずっと金利が高かったため、このローンを利用して不動産を失った人も大勢おり、社会問題となるようなことも有りました。十分注意して利用しましょう。
利用する場合
利用する場合にはインターネット上からでも申し込みが可能な場合が多いですが、大きな金額ですし、自分の不動産を担保にする訳ですから、インターネット上の情報だけではなくて、店舗の窓口に行って、相談するところから始めることを勧めます。また最初から一社に絞るのではなく、何社も回って詳細を検討してから選ぶようにしましょう。不安な点が1つでも残っている場合には申し込みは行ってはいけません。全ての疑問点をクリアにしてからでも遅くはありません。
周囲の人にも相談しよう
ワンマン社長と言う言葉が有りますが、不動産を担保にする場合にはワンマンはいけません。少なくともその不動産に関係している人には事前に相談して、必要があれば了解を取っておきましょう。万が一返済できずに不動産を失うことになっても、事前に了解を貰っておけば、うらみつらみは小さくなるはずです。なんでも自分で決めるというのは経営者には時には必要かもしれませんが、後になって恨みをかうようなことは最小限にしたいものです。