過払い請求は権利です!法律改正で利息の過払いが出た場合には請求を

借金で頭が痛いのは利息が馬鹿にならないということではないでしょうか。ここで必死になって支払っていた利息が実は多目になっていたと分かったらどうでしょう。腸が煮えくり返ると言いますが、まさにそんな状態になってしまいそうですよね。しかし、この利息を余分に支払っているという状態がずっと続いていたのです。しかもこの日本でです。そこで行われているのが過去に遡って多すぎた分の返還を求める過払い請求と言うものです。

そもそもの原因は法律の不備

もちろんこうなったのには原因があるわけですが、それが法律に不備があったと聞いたらまたまた腸が煮えくり返ってしまいますよね。実は2010年までは利息制限法と出資法の定める上限金利が食い違っており、利息制限法が低く出資法が高くなっていたため多くの消費者金融は当然ですが出資法の方を上限金利と解釈していたわけです。しかし、2010年になって貸金業法と出資法が改正され、利息は利息制限法に合わせることになりました。このためそれまで払いすぎた利息は返還してもらえます。

消費者金融は倒産寸前

このため消費者金融は高い利息がつけられず利益が圧縮されてしまったうえ、過払い分の返還にも応じなければなりませんので、軒並み経営に影響が出るほどの大打撃を蒙ることになります。アイフルも例外ではなく、経営が傾いて倒産寸前まで追い込まれることになりましたが、事業再生ADRの申立を行うことによってなんとか存続できたのです。アイフルと同時期に大手消費者金融として一世を風靡した武富士はこのような背景で消えていきました。

返還には交渉が必要

利用者にとって厄介なのは、過払い請求には金融機関と交渉が必要になり、場合によっては訴訟を起こすことが必要になるということです。このため個人でも請求して交渉はできますが、多くの場合には弁護士に依頼して交渉をしてもらうことになります。過払い請求が出来るようになってから、公的な機関や弁護士が無料で相談窓口を開いていますので該当する場合には相談してみてください。アイフルの場合は経営が傾いてから交渉が難しくなっていると言われています。

遠慮していてはいけない

もう払ってしまって交渉も面倒なので、請求しなくても良いと考えている人は、お金が有り余っているような人を除いて、1円でも返ってくる可能性があるのであれば請求してみましょう。そもそも余分に払っているのですから、余分になっている分は自分のお金なのです。なにも消費者金融にあげる必要はありません。返してもらう権利があると考えるようにしましょう。要らないというのであれば返してもらってどこかに寄付でもした方がずっと価値ある使い方です。

まずは過払いが有るか調べる

過払い請求を受けるにはまず自分に過払い分が有るかどうかを調べることが必要です。利用明細などがしっかり残っていれば良いのですが、そういう人は少ないので、まずアイフルに対して取引履歴の開示請求をしてください。これが有れば、実際にいくら借りて、いくら利息を支払っているのかが確認できます。これで過払いが有るかどうかを確認します。自分でわからなければ取引履歴を持って前記の相談に行きましょう。過払いしていることが分かったら実際の請求を行うことになります。

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