アイフルは現在再建中です!業績は好調のため疑義解消の可能性有り
アイフルは2007年に厳し取り立てが発覚して業務停止処分を受けました。これによって以降徐々に顧客数や売り上げなどが減少してゆき、さらに改正貸金業法でそれまで払いすぎた分の利息の返還に応じなければならなくなり2009年度には赤字に転落して、倒産の危機を迎えます。そこでアイフルでは事業再生ADRを申請することによって、一応この危機を乗り切り、現在は事業を縮小して、再建を図っていますが、まだ完全に安心できる状態ではありません。
疑義とは
疑義とはこの企業の経営は要注意ですよと言うことを決算書に監査法人などが記載することを指します。例えばある企業の株式を買うことを考えてみましょう。株式を買う場合、その企業が倒産してしまっては投資したお金がパーになってしまいますので絶対に倒産してもらっては困るわけです。そこで参考にするのが決算書で、利益を上げて好調なのかどうかを見ることになります。この決算書は監査法人で監査して発表されるわけですが、この時危ない可能性のある企業の場合疑義が記載されるわけです。
疑義があるうちは再建したとは言えない
アイフルでは2010年も大きな赤字を計上しましたが、事業の縮小効果もあり現在では黒字化し、黒字額も拡大してきています。ただし一度疑義が記載される様になるとそう簡単に疑義解消とはならないため、決算書には相変わらず疑義の記載が残っています。黒字も大きくなってきていることから、今後は何時疑義が解消されるのかに注目が集まっています。今後もこの黒字の傾向が続けば近い将来必ず疑義解消となるのではないかと思われます。
株価に注目
疑義解消と言うことになると、それまで疑義があるということでアイフル株への投資を見送っていた人でも、心配なく株式を買うことが出来るようになります。またその時を待って買おうということでいまから手ぐすねを引いている投資家もいるかもしれません。もし株式投資に関心が有るのであれば、研究してみるのも良いでしょう。ただし疑義解消で株価が上がるとすれば疑義解消前に買い入れておかないと大きな利益にはならないかも知れません。
アイフルは疑義解消を望んでいるか
実はアイフルは疑義解消を望んでいないという見方もあります。現在アイフルは経営再建中と言うことになっていますので、以前払いすぎた利息の返金にもなかなか思うような対応が出来ないと言って、なるべく金額を減らしてもらうような交渉をしているという噂が有ります。もしこの噂が本当であるのであれば経営がまだまだ危ないというしるしである疑義はあった方がアイフルとしては都合が良いというわけです。この話が本当か嘘なのかは分かりません。
利益だけで判断して良いのか
一点心配なことが有ります。疑義解消には確かに利益が増えていけば良いのかもしれませんが、アイフルは厳しい取り立てで業務停止に追い込まれ、それが引き金となってずるずると倒産寸前まで行ってしまったわけです。したがって利益以上に心配なのは旧来の体質が改善されているかどうかと言うことです。疑義が解消したからと言って、また社会問題を引き起こされては困るわけです。疑義解消の前にそのような心配は払拭して貰えると利用者もさらに利用しやすくなるでしょう。